ハンドメイド作品をネットで販売するとき、「送料込みと送料別料金では、どちらが購入されやすいの?」と悩む方は少なくありません。

送料込みは、購入者が支払う合計金額をひと目で確認できるため、分かりやすいというメリットがあります。

一方、送料を別料金にすると、作品本体の価格を低く表示でき、配送先や購入数に合わせた送料を設定しやすくなります。

どちらか一方が必ず売れるとは限らず、作品の価格、大きさ、配送方法、販売する場所によって向いている設定は異なります。

送料を正しく計算せずに設定すると、注文が入るたびに作り手が送料を負担し、「売れているのに利益が残らない」という状態になることもあります。

この記事では、送料込みと別料金の違いやメリット・デメリット、作品別の選び方、赤字を防ぐ計算方法を初心者さんにも分かりやすくご紹介します。

🚚 この記事で分かること

▶ 送料込みと別料金の違い

▶ それぞれのメリットと注意点

▶ 作品に合う送料設定の選び方

▶ 送料で赤字にならない計算方法

▶ まとめ買いされたときの送料の考え方

🚚 送料込みと送料別料金の違い

送料込みとは、作品の販売価格の中に送料を含めて表示する方法です。

商品ページに3,000円と表示されている場合、購入者は基本的にその金額を見て、作品代と送料を合わせた負担を判断できます。

送料別料金とは、作品本体の価格とは別に、購入手続きの際に送料が加算される方法です。

商品価格が2,500円、送料が500円であれば、購入者が支払う合計金額は3,000円になります。

設定方法 商品ページの表示例 購入者の支払額
送料込み 作品価格3,000円・送料無料 3,000円
送料別料金 作品価格2,500円・送料500円 3,000円

最終的に支払う金額が同じでも、商品ページで見たときの印象は異なります。

送料込みは合計金額が分かりやすく、送料別料金は作品本体の価格を確認しやすい方法です。

✨ 送料込みのメリット

送料込みの大きなメリットは、購入者が支払う金額を理解しやすいことです。

購入手続きの最後に送料が加算されないため、「思っていたより高くなった」と感じられにくくなります。

特に低価格の商品では、作品価格に対して送料が高く見えることがあります。

送料を販売価格の中に含めることで、購入者が合計金額を受け入れやすくなる場合があります。

✨ 送料込みの主なメリット

・支払う合計金額が分かりやすい

・購入手続きの途中で金額が増えにくい

・送料無料という印象を持ってもらいやすい

・送料を理由に購入を迷われにくい

・商品ページの表示がすっきりする

購入前の不安を減らしやすい

購入者は、商品価格だけでなく、送料を含めた合計金額を確認して購入を決めます。

送料込みであれば、最初から必要な金額を把握しやすいため、安心して購入手続きへ進みやすくなります。

低価格商品でも送料が目立ちにくい

1,000円の商品に送料500円が加わると、送料が作品価格の半分に見えてしまいます。

作品価格と送料を合わせて1,500円と表示すれば、購入者は合計金額を基準に作品を検討できます。

⚠ 送料込みのデメリット

送料込みでは、作り手があらかじめ送料を予測し、販売価格へ含めなければなりません。

実際の送料が予想より高くなった場合は、差額を作り手が負担することになります。

配送先の地域によって送料が異なる方法では、どの地域を基準に価格へ含めるかも考える必要があります。

⚠ 送料込みの注意点

・遠方への発送で送料が高くなる場合がある

・複数購入でも作品ごとに送料が含まれる

・作品本体の価格が高く見えることがある

・配送方法を変更すると利益が減る場合がある

・送料値上げの際に販売価格の見直しが必要

複数購入では送料を多く受け取る場合がある

1点ごとに送料を含めた価格にすると、2点まとめて購入された場合も、それぞれの商品に送料が含まれます。

実際には1つの箱や封筒で発送できる場合、購入者が負担する合計額が高くなることがあります。

セット価格やまとめ買い用の商品ページを用意するなど、購入数に合わせた対応を考えましょう。

検索結果では価格が高く見えることがある

送料込みの商品は、送料別料金の商品より、一覧に表示される価格が高くなる場合があります。

購入者が作品本体の価格だけを見て比較すると、送料込みの商品が高く感じられる可能性があります。

商品名や説明文で、送料込みであることを分かりやすく伝えましょう。

📦 送料別料金のメリット

送料を別料金にすると、作品本体と配送費を分けて表示できます。

配送方法や地域、購入数などに合わせて、実際に必要な送料を設定しやすいことがメリットです。

📦 送料別料金の主なメリット

・作品本体の価格を明確にできる

・配送方法ごとに送料を設定しやすい

・地域による送料差に対応しやすい

・複数購入時に送料をまとめやすい

・送料が変わっても作品価格を変更せずに済む場合がある

作品本体の価格を比較してもらいやすい

作品代と送料を分けることで、材料や制作時間に対して設定した作品本体の価格を明確にできます。

同じ種類の作品と比較される場合も、本体価格が分かりやすくなります。

まとめ買いへ対応しやすい

複数の商品を一緒に発送できる場合は、注文全体に対して送料を設定できます。

作品ごとに送料を含める方法より、購入者の送料負担を抑えやすい場合があります。

⚠ 送料別料金のデメリット

送料別料金では、商品ページに表示される作品価格だけを見た購入者が、購入手続きの途中で送料に気付く場合があります。

送料が予想より高いと感じられると、購入をやめてしまう可能性もあります。

⚠ 送料別料金の注意点

・最終的な支払額が分かりにくい場合がある

・送料を見て購入を迷われることがある

・低価格商品では送料が高く感じられやすい

・送料の説明が不十分だと行き違いが起こる

・複数の配送方法を設定すると分かりにくくなる場合がある

購入手続きの最後に高く感じられる

作品価格が2,000円でも、送料500円が加わると、最終的な支払額は2,500円です。

購入者が2,000円だけを見て予算を考えていた場合、追加された送料を高く感じることがあります。

商品説明の中にも送料が別料金であることを書き、購入前に確認できるようにしましょう。

⚖ 送料込みと別料金ではどちらが売れやすい?

送料込みと別料金のどちらが売れやすいかは、作品や購入者によって異なります。

合計金額が分かりやすいことを重視する場合は、送料込みが選ばれやすいことがあります。

一方、複数購入が多いショップや、大きさによって送料が大きく変わる作品では、送料別料金の方が設定しやすい場合があります。

比較する項目 送料込み 送料別料金
合計金額 分かりやすい 購入手続き時に確認が必要
商品一覧の価格 高く見える場合がある 本体価格を低く表示できる
複数購入 送料が重複しやすい まとめて設定しやすい
地域差 作り手が差額を負担する場合がある 地域別に設定しやすい
価格の見直し 送料変更時に本体価格も見直す場合がある 送料だけを変更しやすい

売れやすさだけで決めず、作り手に赤字が出ず、購入者にも分かりやすい方法を選ぶことが大切です。

🛍 低価格の商品は送料込みが分かりやすい

アクセサリーや小さな布小物など、比較的低価格の商品では、送料が別に表示されると高く感じられることがあります。

作品が1,200円、送料が500円の場合、送料が作品価格の約4割に見えます。

作品と送料を合わせた1,700円を販売価格として表示すると、最初から必要な金額が分かります。

送料別料金の場合

作品価格1,200円+送料500円=合計1,700円

送料込みの場合

作品価格1,700円・送料込み

ただし、複数購入が多い商品では、1点ずつ送料を含めることで合計金額が高くなる場合があります。

2点セットや3点セットの商品を用意する方法も検討しましょう。

👜 大きな作品は送料別料金が管理しやすい

バッグ、大型の収納かご、陶器などは、梱包後の大きさや重さによって送料が変わりやすい作品です。

配送先の地域によって料金差が出る場合もあるため、送料を別料金にした方が赤字を防ぎやすいことがあります。

📦 送料別料金が向きやすい作品

・大型のバッグ

・大きな収納かご

・陶器やガラス作品

・厚みのあるインテリア雑貨

・配送先によって料金差が大きい作品

・複数の配送方法から選べる作品

大きな作品を送料込みにする場合は、最も高い地域の送料を含める方法や、一定の平均額を含める方法があります。

どちらの場合も、利益を圧迫しないか確認しましょう。

🎁 ギフト商品は送料込みが選ばれやすいこともある

贈り物として購入される商品では、支払う金額が分かりやすい送料込みが好まれる場合があります。

購入者は、作品代、ラッピング代、送料をすべて含めた予算で考えることが多いためです。

ギフトセットとして、ラッピングと送料を含めた価格を用意すると、購入までの流れが分かりやすくなります。

🎁 ギフト商品で伝えたいこと

・販売価格に送料が含まれているか

・ラッピングが無料か有料か

・購入者と異なる住所へ送れるか

・明細書を同封するか

・発送までに必要な日数

🧮 送料込み価格の決め方

送料込みで販売するときは、作品本体の価格へ、実際に必要な送料と梱包費を加えます。

🧮 送料込み価格の基本

作品本体の価格 + 送料 + 配送用梱包費 = 送料込み価格

作品本体の適正価格が2,500円、送料が400円、配送用封筒が50円の場合は、次のように考えます。

作品本体の価格 2,500円

送料 400円

配送用封筒 50円

送料込み価格の目安は2,950円

販売価格を2,900円や3,000円などに整える場合は、販売手数料を差し引いても利益が残るか確認してください。

💻 販売手数料も含めて計算する

ネットショップやハンドメイド販売サイトでは、販売価格に応じて手数料がかかる場合があります。

送料込み価格を高くすると、送料として含めた部分にも手数料がかかる場合があるため注意が必要です。

販売価格3,000円に対して10%の手数料がかかる場合、手数料は300円です。

販売価格3,000円 × 手数料10% = 300円

3,000円 − 300円 = 2,700円

手数料を引いた受取金額は2,700円

ここから実際の送料や梱包費を支払うため、最終的に必要な利益が残るように価格を調整しましょう。

販売サービスによって手数料の対象や計算方法が異なるため、現在の利用条件を確認してください。

📦 梱包資材の費用を忘れない

配送に必要なのは送料だけではありません。

封筒、箱、緩衝材、テープ、防水用の袋なども必要です。

配送用資材 1件分の例
配送用封筒 40円
防水用袋 20円
緩衝材 30円
テープ・ラベル 10円
合計 100円

送料だけを価格に含め、梱包資材を無料として扱うと、その分だけ利益が減ります。

📏 梱包後の大きさと重さを測る

配送方法は、作品そのものではなく、梱包したあとの大きさや重さで決まることがあります。

作品だけを測って送料を設定すると、箱や緩衝材を加えたことで料金が変わる場合があります。

⚠ 発送前に測るもの

・梱包後の縦の長さ

・梱包後の横の長さ

・梱包後の厚み

・箱や緩衝材を含めた重さ

・飾りや持ち手がつぶれないか

初めて販売する作品は、実際に発送するときと同じ状態まで梱包し、サイズと重さを確認しましょう。

🛡 安さだけで配送方法を選ばない

送料を抑えることは大切ですが、作品を安全に届けられなければ意味がありません。

高価格の作品、壊れやすい作品、一点物などでは、追跡や補償のある配送方法を検討しましょう。

確認する項目 考え方
送料 作品価格とのバランスを確認する
追跡 配送状況を確認できるか
補償 紛失や破損時の対応があるか
配達方法 郵便受けか対面受け取りか
配達日数 購入者へ案内できる目安を確認する

配送サービスの料金や条件は変更されることがあるため、発送前に最新情報を確認してください。

🛍 まとめ買いされたときの送料を決める

複数の商品を購入された場合、同じ箱や封筒へまとめられることがあります。

送料別料金では、注文全体の大きさや重さに合わせて送料を設定しやすい一方、送料込みでは作品ごとに送料が重複する可能性があります。

🛍 まとめ買いへの対応方法

・同梱できる作品の組み合わせを確認する

・追加送料を商品ごとに設定する

・2点セットや3点セットを用意する

・一定金額以上で送料込みにする

・大型作品は同梱できないことを案内する

追加送料を設定する

販売サービスによっては、2点目以降の商品に追加する送料を設定できる場合があります。

1点目の送料が500円、2点目を同梱するために追加で100円必要な場合は、合計送料を600円にできます。

作品を別々に送る必要がある場合は、それぞれに送料が必要であることを商品説明へ記載しましょう。

🎀 セット商品を作る

一緒に購入されやすい作品は、あらかじめセット商品にすると、商品代と送料を分かりやすく提示できます。

🎀 セット販売の例

・バッグとおそろいの小物入れ

・ピアスとネックレス

・ポーチとティッシュケース

・収納かごの大小セット

・入園用品の同柄セット

セット価格を決めるときも、材料費、梱包費、送料、販売手数料を差し引いて利益が残るか確認しましょう。

🏷 一定金額以上で送料込みにする方法

通常は送料別料金にし、一定金額以上購入された場合だけ送料込みにする方法もあります。

まとめ買いを促しながら、1件あたりの売上を増やせる可能性があります。

ただし、条件を決めるときは、送料を負担しても十分な利益が残る金額を設定してください。

購入金額 6,000円

経費を引く前の利益 3,000円

作り手が負担する送料 600円

送料負担後にも必要な利益が残るか確認しましょう。

送料込みになる条件は、商品ページやショップのお知らせに分かりやすく記載します。

📍 地域別送料を設定する場合

宅配便など、配送先の地域によって送料が異なる方法では、地域別に料金を設定する場合があります。

送料込みで全国一律価格にすると、近い地域では送料を多く受け取り、遠い地域では作り手の負担が増えることがあります。

📍 地域差がある送料の対応例

・地域別に送料を設定する

・全国一律の平均額を設定する

・遠方地域のみ追加料金を設定する

・注文後に送料を個別案内する

注文後に送料を変更する方法は購入者に分かりにくい場合があるため、できるだけ購入前に金額を確認できる設定を選びましょう。

📸 商品ページで送料を分かりやすく伝える

送料設定が正しくても、購入者に伝わらなければ、購入後の行き違いにつながります。

送料込みか別料金か、利用する配送方法、発送までの日数などを商品説明へ記載しましょう。

📝 商品説明に記載したい送料情報

・表示価格に送料が含まれているか

・利用予定の配送方法

・追跡や補償の有無

・発送までに必要な日数

・複数購入時の送料

・地域による追加送料の有無

・配送方法を変更できるか

送料込みの場合の記載例

こちらの作品は、販売価格に送料を含んでいます。

追跡のある配送方法で発送予定です。

複数購入の場合は、セット商品もご確認ください。

送料別料金の場合の記載例

表示価格とは別に送料が必要です。

送料は購入手続きの画面でご確認いただけます。

複数購入の場合は、可能な範囲で同梱して発送します。

📊 作品別に向いている送料設定を比較

作品 向きやすい設定 理由
小さなアクセサリー 送料込み 合計金額を分かりやすくしやすい
小さな布小物 送料込みまたは別料金 複数購入の多さで選ぶ
バッグ 送料別料金 梱包後の大きさや地域で送料が変わりやすい
大型の収納かご 送料別料金 送料の負担が大きくなりやすい
ギフトセット 送料込み 予算と合計金額を伝えやすい
陶器・ガラス作品 送料別料金 箱や緩衝材、補償のある配送が必要になりやすい

表は一般的な考え方です。

実際には作品の価格、配送方法、購入数などに合わせて判断してください。

🚫 送料設定でよくある失敗

作品だけを測って送料を決める

箱や緩衝材を加えると大きさや重さが変わり、予定していた配送方法を使えない場合があります。

必ず梱包後の状態で測りましょう。

梱包資材を計算していない

送料だけを購入者から受け取り、箱や封筒の費用を作り手が負担すると利益が減ります。

最も安い配送方法だけを用意する

高価格の作品や壊れやすい作品では、追跡や補償のない配送方法が適さない場合があります。

複数購入時の送料を決めていない

注文が入ってから送料不足に気付くと、作り手が差額を負担することがあります。

送料の変更後も価格を見直さない

配送サービスの料金が変わると、以前と同じ価格では利益が減る場合があります。

送料込みなのに説明していない

送料込みの商品は一覧で価格が高く見えるため、送料込みであることが伝わらないと比較で不利になる場合があります。

🔄 送料を見直すタイミング

送料設定は、一度決めたら終わりではありません。

配送サービスの料金、梱包方法、作品の大きさなどが変わったときは、あらためて確認しましょう。

📅 送料を見直すタイミング

・配送サービスの料金が変わったとき

・作品の大きさや重さを変更したとき

・梱包資材を変更したとき

・破損や配送トラブルがあったとき

・複数購入が増えたとき

・販売する場所を変更したとき

✅ 送料設定を決める5つの手順

📌 送料込み・別料金を決める手順

1.作品を実際に発送する状態まで梱包する

2.梱包後の大きさと重さを測る

3.安全に発送できる配送方法を選ぶ

4.送料、梱包費、販売手数料を計算する

5.購入者に分かりやすい方法で表示する

🌿 まとめ

送料込みと送料別料金のどちらが売れやすいかは、作品の価格、大きさ、購入数、配送方法によって異なります。

送料込みは、購入者が支払う合計金額をひと目で確認でき、購入手続きの途中で金額が増えにくいことがメリットです。

送料別料金は、作品本体の価格を明確にし、配送先や購入数に応じた送料を設定しやすい方法です。

アクセサリーや小さな布小物などは送料込み、大型のバッグや収納かご、割れ物などは送料別料金が管理しやすい場合があります。

ただし、どちらを選ぶ場合も、送料だけでなく、箱や封筒、緩衝材、販売手数料まで計算することが大切です。

複数購入が多いショップでは、追加送料やセット商品、一定金額以上で送料込みにする方法も検討しましょう。

購入者に分かりやすく、作り手にも赤字が出ない送料設定を選び、無理なく続けられるハンドメイド販売につなげてください。

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